睡眠研究所 研究の成果が社会実装され、世に役立つことを目指します。睡眠研究所 研究の成果が社会実装され、世に役立つことを目指します。

パラマウントベッド睡眠研究所とは

パラマウントベッド睡眠研究所は、睡眠に関わる様々な課題と向きあい、解決するお手伝いをするのが我々の使命と考え、ベッド等の寝具、センサーなどを活用しながら研究開発や社会実装に向けた取り組みをしています。当社製品・サービスの付加価値を高めながら、研究成果が社会で実装され生活の一部となり、世の中に役立つことを目指してまいります。

質の高い睡眠とは

寝返りの重要性

睡眠中の寝返りによって、血液循環パターンを変化させ体温調節をしています。寝返りをしないと、こまやかな体温調節ができず、体の圧迫部位と重力の方向が変わらないので、睡眠の質が低下する要因となります。寝返りが多すぎるのは睡眠の質が低下している表れですが、睡眠中には必要不可欠な寝返りがあると考えられています。マットレスの幅や弾力性などで寝返りのしやすさに違いがあると睡眠の質に違いが出ることを2005年の日本生理人類学会での研究発表を皮切りに一連の学術発表で報告しています。今では、マットレスに限らず寝返りのしやすさは質の高い睡眠のための重要な要素として広く認識されています。

『等反発』という考え方

寝返り時は一時的に睡眠が浅くなるため、寝返りしにくいと必要な寝返り時に目が覚めてしまう確率が上がると考えられます。マットレスの特性のなかでも、弾力性は寝返りしやすと寝心地に大きく影響します。軟らかすぎると寝返りするときに力が必要で、硬すぎても寝返りに力が必要ですが、それ以上に寝返り時の圧迫による覚醒刺激が大きくなります。我々は、硬すぎず軟らかすぎない適度な硬さは人の身体に近い弾力性と考え、そのような弾力性を等反発と命名しました。等反発は寝心地も良く、普段使用している寝具を等反発に変えると睡眠の質が高まることを我々の研究で報告しています。

研究所の取り組み

睡眠研究をはじめ、科学的な根拠に基づく睡眠環境の提案をするため睡眠状態を把握できるセンサー、寝返りがしやすいマットレス、睡眠状態にあわせてベッドの背角度を調節する「眠りの自動運転」などの開発をはじめ、アスリートへの睡眠改善提案を通じたパフォーマンス向上支援、次世代の育成支援等、ESG経営の推進とSDGsへ貢献する取り組みを行っています。

開発製品

1睡眠計測センサー

医療、介護、健康分野において、寝返り、呼吸、心拍など人の体動を検知し睡眠状態を把握できる非装着型のシート型センサーを開発。睡眠の状態をリアルタイムで把握する同センサーは、大学病院などの急性期医療施設をはじめ、高齢者施設、在宅介護、さらにはアスリートなどのパフォーマンス向上を目的とした健康分野まで幅広く活用されています。

2等反発マットレス

睡眠の質向上に必要な適度な寝返りを実現するため、身体の弾力性に近づける硬さのマットレスを開発。等しい硬さで接触すると最小限の力で寝返りがしやすいという考え方に基づいた等反発マットレス。

3眠りの自動運転

センサーで把握した睡眠状態にあわせてベッドの背角度を自動で調節する機能「眠りの自動運転」を開発。睡眠時には静かにゆっくりベッドの背を下げ、フラットになって寝返りがしやすくなり快眠をサポートする。朝は起床のタイミングで背をゆっくり上げて心地よい目覚めを促す業界初の機能。

次世代の育成支援

千葉大学教育学部附属中学校

睡眠を研究するゼミに所属する中学1年生から3年生の生徒に「睡眠の役割や効果」等について講義を行いました。睡眠研究をもとに開発した睡眠計測センサーや、睡眠状態にあわせて自動で動くベッドなど社会実装されている製品を体験してもらいました。

慶應義塾普通部

中学1年生を対象とした特別授業「目路はるか教室」にて、勉強や部活でパフォーマンスをあげるために睡眠で心がけるべきことを講義しました。「目路はるか教室」とは様々な分野で活躍する同校の卒業生が講師となって授業を行う取り組みです。

競泳ジュニアナショナルチーム

競泳ジュニアナショナルチームの強化合宿にて、選手・コーチを対象に競技成績向上と身体成長支援を目的とした睡眠セミナーを実施ました。「競技能力UPのための睡眠」というテーマで、参加選手の睡眠状態をセンサーで測定し、後日、分析と評価レポートをフィードバックしました。

研究所スタッフ紹介

当研究所には看護師によるユーザーサポートチームがあります。医療、介護をはじめ、健康分野においても、医学的な専門知識と経験をもとに、利用者が安全・安心かつ適切にご利用できるよう支援活動を行っています。
支援活動の事例はこちら↓
https://media.paramount.co.jp/cr-b-20210519-pbmethod/

木暮 貴政

所長

寝具が睡眠に及ぼす影響などを研究し、眠りSCANを開発(第8回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞を受賞)、眠りSCANを用いた臨床研究、眠りの自動運転の研究などに従事。博士(医学)、修士(工学)

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